スカイプちゃんねるのとにかく明るい安村
- スカイプちゃんねるって何?
- とにかく明るい安村との出会い
- とにかく明るい安村のファーストキス
- とにかく明るい安村の暴露
- とにかく明るい安村の試し行動①
- とにかく明るい安村の試し行動②
- とにかく明るい安村との最後のデート
- 負けとにかく明るい安村の遠吠え
スカイプちゃんねるって何?
スカイプちゃんねるとは、Skypeによる交流を目的とした電子掲示板のことである。
とにかく明るい安村との出会い
私が高校1年のGW。暇つぶしにスカイプちゃんねるを始め、そこでコンタクトを送ってきたのが安村だった。24歳らしい爽やかボイスに惹かれ、小説が好きということをきっかけに意気投合。
ある日、出張で安村が関西に行くと言うので会う約束をした。
きっと見た目も爽やかイケメンなんだろうなぁと胸をドキドキさせながら待ち合わせ場所に向かうと、安村から着信。
「どこにいる?」
「今、ロッカーの前にいます」
「あ、見つけた」
手を振りながら笑顔で近づいてくる男性が安村だった。安村の第一印象は、性犯罪を犯しそうで怖い。本当に24歳?で、会って早々帰りたかったが、人を顔で判断してはいけないと自分に言い聞かせた。
とにかく明るい安村に顔も体型もそっくりだった。
とにかく明るい安村のファーストキス
会ったらカラオケに行こうと2人で決めていたので、予定通りカラオケに行った。
安村が「こっちにおいで」と隣の席をトントンと叩いたので、言うとおりに隣に座ると、安村のキス顔が迫ってきた。ファーストキスは甘酸っぱいとか、レモンの味がするとか言うけど無味。だって口閉じてるもん。
少女漫画の見過ぎで、ファーストキスの相手と結婚するもんだと思ってたので、安村と交際スタート。
とにかく明るい安村の暴露
安村と付き合って2、3ヵ月が経ち、私がいとことお泊まり会をしている最中に「実は内緒にしてたことがある」と安村からラインが来た。「通話で話す」と言われ、2泊3日のお泊まり会はそのことで頭がいっぱいで、全然楽しめなかった。急いで家に帰って通話をかけた。
「内緒にしてたことって何?」
「なんだと思う?」
「わからない。浮気とか?」
「違う。実は
(ざわざわ・・・ざわざわ・・・)
24歳じゃなくて32歳なんだ」
「なんだ。そんな事か」
冷静を装った。人を年齢で判断してはいけないと自分に言い聞かせた。
「別れを切り出されるのが怖くてなかなか言い出せなかったんだ。スカイプちゃんねるで実年齢を言うと話してくれる人いないからさ。俺は話したいだけなのに」
「別れないから大丈夫だよ」
冷静を装った。寛大な彼女だと思われたかった。
今思うとマジでありえない。付き合ってるとはいえ、まともな成人男性は女子高生に手を出したりしないし、言うタイミングはいくらでもあったはずなのに、ファーストを奪った後に言って、別れを切り出しにくくする腐った根性。終わってんね。
とにかく明るい安村の試し行動①
会社の後輩の女の子に「安村さんなら付き合ってもいいです」と軽い告白をされたことを嬉しそうに話してきた。
とにかく明るい安村の試し行動②
きっかけは忘れたけど、安村と口論になり、私が言葉に詰まってたら「もういいよ」と通話を切られた。
慌てて通話をかけ直したが出てくれなくて、ラインで「ごめんなさい」と謝ると「初めてイラっとしたわ」と怒られた。
とにかく明るい安村との最後のデート
付き合って半年が経とうとしていたが、お泊りデートの時に身体ばかり求めてくるのが嫌で、安村のことがだんだん好きじゃなくなっていった。次のデートは安村の実家に行くことになったが、そこで別れるか別れないか決めようと思った。
安村の部屋に行くと、安村が昔使ってたガラケーに入ってる元カノとのツーショットを見せてきた。安村の得意技、試し行動。−30点
前に、安村は両親に愛された記憶がなく、未だにその過去を引きずっていた。今ならわかるけど、安村はアダルトチルドレンなんだと思う。
安村、安村の両親、私の4人で夕飯のすき焼きを食べていたら、すき焼きの食べ方で安村と父親が口論になった。母親は「彼女さんの前で喧嘩はやめて」と今にも泣きそうな表情を浮かべていて辛かった。−20点
布団に入り、寝ようと思っていたら身体を求められたので抵抗すると「萎えたわ」と言われた。−99999点
負けとにかく明るい安村の遠吠え
なんて別れを切り出せばいいか悩んでたので、ライブ終わりの電車内でスカイプちゃんねるの人に相談したら「そんな奴と早く別れなよ」と言われた。
通話で別れを告げると怒られそうで怖かったので、ラインで「安村くんのこと、好きかわからなくなった」と送った。すると「浮気してるんでしょ?スカイプちゃんねるの男と話してるの知ってるから。まあ別にいいよ!俺、後輩の女の子にこの間、告白されたから。ブロックするわ!じゃあね」と長文が送られてきた。
その後になんか送ったけど、既読がつくことはなかった。